フランチャイズに加盟したら支払うロイヤリティの相場は?
開業独立したいと考えている人の中には、フランチャイズを検討している人も多いのではないでしょうか?フランチャイズに加盟すると「ロイヤリティ」を支払う必要があります。しかし、ロイヤリティがなぜ発生するのか、ロイヤリティの必要性を知っている人は多くないでしょう。そこでこの記事では、ロイヤリティの意味や相場、種類を紹介します。
ロイヤリティとは
フランチャイズに加盟して店舗を構える場合は、毎月本部にお金を支払わなければなりません。これをロイヤリティといいます。ロイヤリティはブランド名や経営のノウハウ、運営サポートなどの対価として規格されているものです。ロイヤリティを各フランチャイズ加盟店から毎月受け取っていれば、さらにサポートの充実やよりよいノウハウを提供でき、ブランドイメージ向上に本部が動きやすくなります。
ロイヤリティの相場
■業種ごとのロイヤリティ相場
ロイヤリティは業種によって相場が変わってきます。たとえば飲食店であれば「売上の3~10%」、コンビニエンスストアでは「売上の30~60%」、学習塾であれば「売上の10~30%」という形です。
このように売上に応じて金額が決まることもあれば、毎月定額で支払うロイヤリティもあります。業種によって払う金額も設定方法も異なるため、フランチャイズへの加盟を考えている人は、ロイヤリティの相場や支払方法を検討することが大切です。
ロイヤリティの種類
ロイヤリティの種類には「売上歩合方式」「定額方式」「粗利分配方式」の3つがあります。
■売上歩合方式
もっともポピュラーな売上歩合方式は「売上の〇%をロイヤリティ」とする方法です。この方式のメリットは、開始当初に支払う金額が抑えられる点でしょう。売上が少額のうちは会社の負担になりにくいため、ロイヤリティが原因で経営が困難になる心配はありません。しかし売上が順調に伸びていくとロイヤリティも増えていくため、その点に注意は必要です。
■定額方式
定額方式は、毎月〇円と金額が設定されている制度です。この方式のメリットはロイヤリティが変わらないためオーナーが資金を管理しやすいこと、売上の伸びが給料の伸びに直結しやすいため高収入を目指しやすくなることでしょう。ロイヤリティが極端に高くない業者が多いため、売上が少ない開店初期でも問題がないのが特徴です。
■粗利分配方式
加盟店の粗利益からロイヤリティを決めるのが粗利益分配方式といえます。コンビニによく使われており、そのほかのフランチャイズではあまり主流でありません。粗利は売上から売上原価・製造原価を引いたものであるため、売上歩合方式よりもロイヤリティが安くなることが一般的です。
ロイヤリティを支払うメリット
ロイヤリティを支払うメリットのひとつ目は「教育・研修が受けられる」ことです。開業前の研修で何週間か学ぶことで、開店直後の失敗を未然に防ぐことができます。
2つ目のメリットとして「経営のノウハウをもらえる」ことが挙げられるでしょう。経営のノウハウをもらえることは開業初心者にとっては安心できる要素につながり、店舗経営もスムーズに進められそうです。
また開店後も本部からのサポートがあり、アドバイスを受けることが可能である体制が整っています。このようにロイヤリティは本店側も、加盟店側も得をできるようなメリットがあるのです。
今回はロイヤリティの意味や払うことのメリット、ロイヤリティの種類について紹介しました。ロイヤリティはその本店のブランドや職種によって、さまざまに変わるものです。フランチャイズを検討している人は、ロイヤリティの支払い方法や割合に注目して、どのブランドにするか決めるとよいでしょう。