フランチャイズによる飲食店経営のメリット
世の中はカフェ、ファーストフード、お弁当等のフランチャイズ展開をしているお店で賑わっていますが、何故こんなにフランチャイズの店が世の中に増えたのでしょうか。
そして儲けはしっかりと出ているのでしょうか。
お店側と加盟者という両者がwin-winの関係にしっかりなっています。
ここではフランチャイズのメリットとデメリット、それから新しい流れについて考えてみたいと思います。
フランチャイズに加盟して出店するメリット
フランチャイズとはフランチャイザーが築き上げた商標を使用する権利を受けることです。
その代わりにロイヤリティと対価を払いながら店を経営するのですが、その前の評判などが強みとなって開店当日からリピーターとなるお客さんを獲得し始めることができます。
個人が始めた場合ではなかなか立ち上げが大変です。
そういった立ち上げの辛さが軽減されるという点でメリットがあると言えます。
飲食業界が最初から始められる研修プログラムがしっかりしていることもメリットの一つです。
しっかりと3ヶ月間接客から調理まで指導を受け、お店の味となる料理方法などもしっかり技術指導を受けるので高いレベルに簡単にできるところもメリットです。
フランチャイズはどこのお店も同じ味なので技術指導や営業指導によって少しずつ差別化し、逆にお客さんが来ないようにしてくれたりもします。
スーパーバイザーからのアドバイスは個人で飲食店を経営した場合ではまず行き着かない結論などを簡単に知ることができます。
サポート体制はブランドに傷がつかないようにしっかりとしていますし、定期的な商品開発などもフランチャイザーが行ってくれるので、ただそれに従えばいいだけというのも大きなメリットでしょう。
フランチャイズに加盟して出店するデメリット
あらゆることをやってくれるフランチャイズ契約にも見えますが、メリットだけではなくデメリットもあるのが特徴です。
まず大きな違いは、自分が好きな立地で好きなような方法で経営をすることは許されないということです。
フランチャイズ独自の出店基準を考えれば、競合店とどのくらい離れているかやデータよりも優れていないなどといった制約を課して自由に出店ができないのは、料理人として少し寂しさを感じることでしょう。
また本部はノウハウを売っているという点からも、かなり多くのマージンが取られてしまうということも言えます。
フランチャイズは厨房機器を開発しそれによって最大のノウハウを詰め込んでいるわけですが、その厨房機器がかなり高額である場合があります。
そのため出資金がかなり必要になってしまうようなこともあるのです。
そして本部は内装も全体的に統一して作りたいので、その初期費用のコストなどの負担がかかってしまう場合があります。
店舗開発者が立地の良い物件を見つけ出したら内装費などといった最初のコストや家賃のランニングコスト、機器などの維持費をすぐに計算して出店を希望している加盟者に提示をします。
良い立地ほどコストが上がるので資金に余裕のある人から出店をしていきますが、やはり流行などが去ってしまうとその出資金が回収できないということもあり得るのです。
フランチャイズに次ぐ新しい流れ
フランチャイズは今また新しいシステムが開発されつつあります。
それが食品卸と呼ばれる縁の下を支えていた企業です。
商社に卸しても利幅が薄いことに関して不満を抱き、流通コストを削減するためにプライベートブランドを飲食店に売り込むという発想が出ています。
つまり出店を自由に行え、その材料として安くメーカーから買い取ることができるようになるシステムなのです。
新しいメニュー開発を決定したり、調理指導などもしてもらえることがあります。
フランチャイズ店だとオープン当日から繁盛することは間違いないというのはとても魅力的です。
立ち上げの軌道に乗るまでがとても大変なのが飲食店の特徴ですので、その点フランチャイズブランドが使えれば簡単にリピート客を獲得することができるのです。
しかしそこにイニシャル資金をつぎ込むのではなく、最近は材料メーカーなどにつぎ込むことによって出店を考えるという形も新しく生まれてきているのです。
流行り廃りはあるものの、次第にフランチャイズ店の制約などに批判が高まってきているので、こちらのシステムが主流になっていく日も近いのかもしれません。