フランチャイズでしゃぶしゃぶ専門店を開業したい!利益は得られるのか
企業の本部と契約を結び、定められた加盟金を支払うことで商品やサービスや商標を利用する権利を得られるのがフランチャイズのシステムです。本部のノウハウも活用できるため、一から店を立ち上げるよりも失敗が少ないという特徴があります。今回はフランチャイズでしゃぶしゃぶ専門店を立ち上げる際の収益やメリット、注意点をお届けします。
もくじ
しゃぶしゃぶ専門店の特徴
しゃぶしゃぶは薄切りにした食材を卓上の熱湯やスープに自分でくぐらせて調理し、各自が小皿に取って食べる鍋料理です。一般的にしゃぶしゃぶ専門店では、各テーブルにコンロなどの加熱器具と鍋が置いてあり、客自身がその場で調理して食べる形式がほとんどです。
また、最近では食べ放題の店も多くなってきています。牛肉もしくは豚肉をメインの具材として使用する店が多いですが、地域によって使う食材はさまざまで、その地域の特産物の魚介などを使ってしゃぶしゃぶする店もあります。
また最近では火鍋ブームをきっかけに、しゃぶしゃぶ専門店でもオリジナリティー豊かなスープを提供する店も増えてきました。定番のキムチ鍋や、女性に好まれるヘルシーな豆乳鍋などを武器に幅広い年代の人をターゲットにしているしゃぶしゃぶ専門店も多く、今後も安定的な需要を見込むことができます。
フランチャイズでしゃぶしゃぶ専門店を開業して得られる収益
しゃぶしゃぶ専門店において、客1人あたりの単価は大体4,000円前後といわれています。外食としては高くもなく安くもないといった中間的な位置になるうえ、カップルや家族連れなど幅広い客層に好まれる料理です。また、昔ながらの料理でもあるので、年配の人たちにも受け入れられやすいのも特徴です。
鍋料理ということもあり1人で来店する人は少なく、最低でも2人、会社の宴会や歓送迎会などで使用されるときは数十人単位と、グループあたりの売り上げが多いため、安定した収益を見込めます。利益率は一般的に20%程度といわれており、ほかのジャンルの飲食店と比較しても決して悪い数字ではありません。
フランチャイズでしゃぶしゃぶ専門店を開業するメリット
このようにしゃぶしゃぶ専門店はフランチャイズに適したジャンルであることが分かります。では、フランチャイズでしゃぶしゃぶ専門店を開業する場合、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
調理が最低限で済む
注文された料理をキッチンで料理人が調理して提供する店と違い、しゃぶしゃぶ専門店では調理を客自身が行います。つまりキッチンでは食材をカットして盛り付けるだけで、調理の手間がないのです。もちろんサブメニューなど調理が必要な場合もありますが、メインであるしゃぶしゃぶに調理の手がかからないという点はもっとも大きなメリットといえます。専門技術を持った料理人を何人も揃える必要がないため、しゃぶしゃぶという料理自体がフランチャイズに向いているといえます。
肝心の味は本部のノウハウを活かせる
しゃぶしゃぶで重要なのは出汁やスープです。これらがしゃぶしゃぶの味を決めるといっても過言ではありません。フランチャイズであれば、出汁やスープももともと本部でマニュアルが作られていますし、最初から安定した味を客に提供できます。
フランチャイズでしゃぶしゃぶ専門店を開業するときの注意点
フランチャイズで開業するとメリットが多いしゃぶしゃぶ専門店ですが、注意点もあります。当然ですがフランチャイズだと自分のオリジナリティーを出すことは難しくなります。「こういうことがしたい」と思っても、本部の許可なしでは勝手なことはできません。同じように経営面でも縛りがあり、売り上げのノルマはもちろん、休日なども本部の方針にのっとって設定されています。
まとめ
しゃぶしゃぶは知名度が高く、人件費も安く抑えられることからフランチャイズとして人気のジャンルです。世の中がヘルシー思考になっていることを受けて、熱湯で具材を煮る調理法のしゃぶしゃぶは女性からも高い支持を得ています。フランチャイズに加盟することで安定した味を提供でき、比較的リスクの低い経営ができるジャンルともいえるでしょう。