どのくらいの期間がかかる?実際に飲食フランチャイズで開業するまで

「フランチャイズ契約してから開業するまでの期間や、その間に準備することを知りたい」飲食フランチャイズで独立を目指している方は、こういったお考えをお持ちのことでしょう。そこで本記事では飲食店フランチャイズを開業するまでの期間と、その間に行う研修についてまとめました。独立をお考えの方のお役にたてれば幸いです。

飲食フランチャイズを選ぶときは慎重に

飲食フランチャイズで独立成功の秘訣は、フランチャイズ本部選びにかかっているといっても過言ではないくらい、重要視すべきことです。フランチャイズ加盟店には、毎月本部に支払うロイヤリティがあり、このロイヤリティ次第で加盟店の収益が大きく左右されるのです。

ロイヤリティのもとめ方はフランチャイズによってさまざまですが、大半は「定額方式」「売上比例方式」「利益分配方式」のどれかに分かれるでしょう。自分が加盟しようとするフランチャイズはどの計算方式なのか、どの位の利益の確保が出来るのかを契約前にしっかり確認することをおすすめします。では、3つの方式について詳しく解説していきます。

■売上比例方式

最も一般的なのがこの売上比例方式で、加盟店の売上に対して一定の割高を支払う方式です。売り上が上がれば支払う額も上がります。

■定額方式

毎月一定額を支払う方式です。売り上げが良くても悪くても一定の額を支払いますので、売り上げが少ない月は利益が減ってしまうデメリットはありますが、支払う額が毎月同じなので資産管理しやすいのがメリットでしょう。

■利益分配方式

加盟店の粗利益(総売上－売上原価)に対して、支払い額が計算される方式です。毎月支払うロイヤリティが負担になり、継続が困難になってしまうケースもあります。

契約してからすぐオープンできるわけではない!

フランチャイズ本部と契約を交わした後は開店準備を始めます。契約したからといってすぐにオープンできるわけではなく、さまざまな準備があり、その中の１つに経営者の研修があります。フランチャイズは全ての店舗で統一されたサービスが必須ですので、本部が求めるクオリティーに達成できるまで研修を行います。

研修内容は本部によって異なりますが、まずは座学で経営理念やルール・店舗運営のノウハウ・接客、従業員の管理法・サービス内容の理解などを学んだ後、実際の店舗で実施訓練という流れが一般的です。

期間は数日～数か月と本部によってさまざまですが、飲食フランチャイズの研修は「接客・調理のスキル」がダイレクトに売上に直結するため、比較的長めの数か月に設定されているところが多いです。

飲食フランチャイズの契約期間はどのくらい?

フランチャイズ契約には期限があり、1年、3年、5年、10年と業種によってさまざまですが、飲食フランチャイズは5年ほどに設定されているのが一般的です。契約期間は、加盟店が投資した分を回収できる日数を設定しているようです。

契約期間が長い方が良いのか、短い方が良いのかは一概には言えませんが、それぞれにメリットデメリットがあります。長期契約の場合は、長期に渡って本部から提供やサポートを受けながら営業ができます。

その一方で、続行が不可能になってしまい中途解約する際に違約金が発生するというデメリットがあります。短期契約の場合は、もし思ったような成果が出なかった場合に契約解除の申し入れがしやすいというメリットがありますが、契約更新が頻繁に訪れますのでその都度手間を要するといったデメリットがあります。

フランチャイズ契約をしてから開業するまでの間は、どのフランチャイズでも経営者向けの研修があります。飲食フランチャイズは他の業種と比べると、期間は長めで数か月に設定されていることが多いようです。また、加盟店には毎月ロイヤリティの支払いがあり、金額はフランチャイズによってさまざまです。ロイヤリティを支払っても利益の確保はできるのか、しっかりと確認してから契約に至ることをおすすめします。