フランチャイズで開業に成功!その後、気をつけるポイントとは?
フランチャイズで店舗をオープンする場合、無名の状態からスタートするよりも早くビジネスを軌道に乗せられる可能性があります。しかし、フランチャイズであっても開業することがゴールではなく、あくまでスタートだと考えることが重要です。そこで今回は、フランチャイズで開業する際の成功の秘訣や注意点を紹介します。
フランチャイズで開業後の責任
フランチャイズで店舗を経営する場合、本部の営業ノウハウや商品のブランド名、経営戦略を教えてもらえます。しかし、フランチャイズとはいえ独立したオーナーであることを忘れては、経営に失敗してしまうでしょう。
ここでは、フランチャイズ開業後の責任を紹介します。まず、独立したオーナーとして店舗の経営管理をする責任があります。具体的には予算決めや目標設定、売り上げ・利益の確保・管理、業績を伸ばすための分析などが挙げられます。
また、店舗を運営するのもオーナーの責任です。たとえば、店舗の営業を任せられる人材育成、ブランドイメージを損なわない店舗運営が必要です。さらに、本部から提要される商品やサービスを最大限に活用に、販促活動もする必要があります。特売チラシや新商品の販促物などは本部から提供してもらえるケースが多いため、積極的に活用しましょう。
フランチャイズ本部との連携が重要
フランチャイズでは、独立したオーナーである責任を感じながら、本部に貢献するという意識を持って連携を図ることが重要です。フランチャイズ経営をしている本部では、各店舗を管理するスーパーバイザーがいます。本部との中間役として店舗にアドバイスをくれるため、良好な関係を築いてサポートしてもらいましょう。
また、本部の中にはオーナー交流会を開催しているところもあります。交流会などには積極的に参加し、経営が安定している、売り上げを伸ばしている店舗のノウハウを得るよう努めましょう。
フランチャイズ契約の継続と終了
フランチャイズでは、契約が終了するケースがあります。もっとも多いのが、契約期間の満了です。契約期間はさまざまですが、3・5・10年が一般的でしょう。また、本部または加盟店のどちらかに責務不履行が発覚した場合は契約解除になるケースがあります。フランチャイズ契約をする際の契約書に書かれている内容を違反している場合ですが、途中解約の場合は違約金が発生する場合もあるので注意が必要です。そのほか、本部と加盟点の双方が合意して契約を解除する合意解約を行う場合もあります。
フランチャイズでよくあるトラブル
魅力の多いフランチャイズ契約ですが、トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。たとえば、契約締結時のトラブルが挙げられます。フランチャイズ契約を検討している段階では、本部が売り上げ予測を立ててシミュレーションしてくれる場合があります。あくまで予測のため、情報を鵜呑みにするのはやめましょう。また、本部側が正当性のない売り上げ予測を提示していると判断される場合は、情報提供義務違反にあたります。
そのほか、本部に対して加盟金を支払うと、どのような理由があっても返金されることはありません。開業予定地に土地を買えなかった、物件を契約できなかったとしても契約金の返金には応じてもらえないのです。つまり、加盟金の支払い後に返金を巡ってトラブルにならないよう、注意しながら契約手続きをする必要があるのです。
フランチャイズ契約をする場合、本部のブランド名や経営ノウハウを教えてもらえる点がメリットでしょう。しかし、フランチャイズであっても店舗を経営しているという自覚を持ち、責任ある行動をする必要があります。たとえば、人材育成や経営管理、販促活動などはオーナーが積極的に行うことが重要です。