飲食店を開くならフランチャイズ店とレギュラー店どちらがおすすめ？

飲食店の開業を考えている方の中で、「チェーン」と「フランチャイズ」のどちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。どちらもよく聞く経営形態であり、混同されがちですが、実は大きく異なる点があります。そこで、この記事では「チェーン」と「フランチャイズ」双方の特徴、メリット・デメリットについて解説していきます。

レギュラーチェーン店のメリット・デメリット

はじめに、レギュラーチェーン店の経営形態を開業の際に採用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。

■レギュラーチェーン店のメリット

チェーン店の大きなメリットとしては、商品・サービス・従業員教育・店内レイアウトなど店舗の経営に関する要素が本部によってすべて標準化されている点です。そのため、オーナーが1からすべての施策を考える必要がなく、集客の面に関しても「標準化された商品・サービス」を求めるリピーターがすでにいるため、顧客をゼロから獲得するという心配がいりません。

また、チェーン店は本部の直営であることから、店舗のオーナー、責任者が本部と活発にコミュニケーションを取り合える体制が整っていることが多いこともメリットといえます。これにより、お互いに情報を共有し合いながらサービスの改善や向上へとつなげることができます。

■レギュラーチェーン店のデメリット

チェーン店を経営する場合、店舗の運営に関する最終的な意思決定権は本部が握っているケースがほとんどであるため、「自分の思い通りに経営していきたい」という方には窮屈に感じてしまうかもしれません。フランチャイズ店では独自のアイディアや工夫を凝らしての店舗運営がある程度認められていることが多いため、本部の経営方針に従うチェーン店では、相対的に自由度が低いというデメリットが考えられます。

フランチャイズ店のメリット・デメリット

続いてフランチャイズ店のメリット・デメリットについても、チェーン店と比較しながら見ていきましょう。

■フランチャイズ店のメリット

フランチャイズ店の最大のメリットは、はじめから人気や知名度のある企業ブランドを利用できる点です。すでに確立されたビジネスモデルがあるため、店舗経営が未経験という方やはじめて参入する業界・業種でも開業のハードルが低いことがフランチャイズ店の大きな特徴といえるでしょう。また、本部からノウハウや経営指導を提供してくれるため、実績がなくても安定した収益を得られることが期待できます。

■フランチャイズ店のデメリット

フランチャイズ店を運営する際に避けられないのは、ブランドの毀損にともなうリスクを常に背負わなければいけないことです。たとえば、近年でも問題視されているSNS等などでのアルバイト・従業員によるブランドイメージを損なう不適切な動画投稿、拡散が行われた際には、それが他の加盟店であったとしても、自店舗まで悪影響を及ぼす恐れがあります。

また、先ほどご紹介した「本部からノウハウや経営指導を提供してくれる」メリットは、いってしまえば「本部が定めたマニュアルに沿った自由度が低い店舗運営が求められる」というデメリットにもなり得えます。

レギュラーチェーン店とフランチャイズ店どちらがおすすめ？

チェーン店にもフランチャイズ店にもそれぞれ多くのメリットがあるため、一概にどちらが優れているか判断することはできません。そこで、チェーン店に向いている人の特徴・フランチャイズ店に向いている人の特徴についてご紹介していきます。

■チェーン店に向いている人の特徴

チェーン店の経営では、本部との密なコミュニケーションで情報を共有し合いながら商品・サービスの向上・改善を行っていくため、「コミュニケーション能力の高い人」「社交的な人」に向いているといえるでしょう。

■フランチャイズ店に向いている人の特徴

フランチャイズ店の経営では、本部からの指示・提供されるノウハウを遵守し、尚且つ状況に応じて臨機応変に自分で行動できるオーナーが求められるため、「強制されることへの抵抗が少ない人」「プラス思考で物事を考えられる人」などに向いている経営形態といえます。

ここでは、チェーン店とフランチャイズ店の特徴や、双方のメリット・デメリットについて解説しました。チェーンにもフランチャイズにもそれぞれのよさがあるため、双方の特性についてしっかりと理解を深め、どちらの経営形態を採用して開業するか考えていくことが大切です。